導入当初は2018年くらい。DXが流行り始めた、もしくはまだ流行り始めていないくらいの時期だったと思います。ただ、我々関西電力の火力事業本部では、そういったDXをいち早く進めていこう、いろんな取り組みをしていこうと考えていました。
まずは発電所の業務において、どういった改善ができるのか、色々な発電所に問い合わせ、自分たちでアイデアを出していき、様々なDXメニューを200件以上抽出しました。その中でも、やはり燃料分野を改善することが、我々の会社としては費用対効果が大きいと考えていました。
検討を進める中で、舞鶴発電所の当時の役職者と話をした際に強く印象に残っていることがあります。それは、「燃料運用計画業務は現在の担当者1人しか出来ない業務であり、属人化していて引き継ぐこともなかなか難しい。さらに、考えられる範囲においては最適な計画であるものの、本当にそれが最適なのかは明確な判断基準がないため分からない。」という点でした。