2025年7月16日・17日に開催された世界最高峰の競技プログラミングコンテスト「AtCoder World Tour Finals 2025」(以下、AWTF/主催:AtCoder株式会社)に、ALGO ARTISからは4名ものアルゴリズムエンジニアが出場。ヒューリスティック部門において、リードアルゴリズムエンジニア・松尾 充(terry_u16)が2位入賞を果たしました。
AWTFは、年間成績上位者12名のみが招待される競技プログラミングの世界大会。今年はOpenAIがスポンサーとして参画し、ヒューリスティック部門は「人間 vs AI」エキシビションマッチとしても注目を集めていました。
松尾はこのヒューリスティック部門にて2位に入賞し、日本人としては最上位の成績を収めました。
また、エキシビションとして参加したOpenAI開発のAIエージェントを含めた場合でも総合3位という、非常にハイレベルな結果を収めました。
「世界の強豪が参加する中で準優勝という結果を収めることができ、大変嬉しく思います。アルゴリズムチームリードとして、日頃の技術研鑽を重視するALGO ARTISの方針を結果という形で示すことができたのではないかと考えています。
また、10時間の短期決戦というレギュレーションのもとではありますが、AIが2位相当という驚くべき結果を出したことも注目に値します。人間側はコンテスト終了後に大幅にスコアを伸ばしていたことから、長期的な思考の柔軟性という面ではまだ人間に分があると分析しておりますが、短期的な手数の多さやチューニング力に関しては目を見張るものがあります。ALGO ARTISとしては、引き続き人間とAIそれぞれの得意分野を見極めた上で、AIのさらなる活用に向けた研究を進めてまいります。」
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ALGO ARTISでは、技術向上の一環として社員に定期的な競技プログラミングコンテストへの参加を推奨しており、競技を通じて培った高度なアルゴリズム設計力を、実社会の複雑な課題解決に活かしています。
今回、4名ものエンジニアが世界大会に選出され、さらにその中でこのような好成績を収めたことは、個人の技術力の高さと、チームとしての知的文化の厚みを象徴する成果だと考えています。
また、私たちは生成AI(LLM)を含む技術進化とどう向き合い、どう共に活かしていくかを、今後の中核テーマの一つとして捉えており、社内では技術的な検討・対話を重ねながら、実装にも着手し始めています。
具体的な取り組みについては、今後公式note等で発信してまいりますので、ぜひご期待ください。
“AIと人間が共に進化する”という視点を持ちながら、これからも私たちは問いを重ね、技術の可能性を追求していきます。
社会基盤の最適化というビジョンの実現に向けて、ALGO ARTISはこれからも歩みを進めていきます。