世界有数の競技プログラミングコンテストサイトであるAtCoder上で開催された「AtCoder Heuristic Contest 052」(AHC052)において、当社プリンシパルアルゴリズムエンジニアの松尾が3位に入賞しました。さらに、井上※が6位、梶原が12位、木村が13位と、上位20位に4名のメンバーがランクインする好成績をおさめました。
AtCoder Heuristic Contestとは、最適解を求めることが困難な問題に対し、限られた時間で効率よく良い解を見つけることが求められるプログラミングコンテストです。
今回の「AHC052」には世界中から800人以上が参加。単一のコントローラーを用いて10台のロボットを同時に操作し、オフィス全体を効率的にワックスがけすることをテーマとした問題が出題されました。
といった点がポイントとなり、参加者たちはそれぞれ独自のアプローチで挑みました。
松尾(3位):先日の世界大会AWTF2025で得た反省も踏まえ、効率の良いルートについて考察を深められたのが良かった点かなと思います。終盤抜かれてしまったので、次は優勝を狙います。
井上(6位):序盤に重要なアイディア「ランダム移動+ジグザグ移動」に気がつくことができ、高順位を取ることができました。来年のAWTFに出場できるよう、引き続き頑張りたいです。
梶原(12位):過去のコンテストで学んだ「特定の操作列をひと塊として扱って焼きなます」知見を活用できて嬉しかったです。
木村(13位):ロボットを隙間なくジグザグ移動させることが重要な問題でしたが、焼きなまし法をそのまま使うと整然さが崩れる点が難しかったです。焼きなます過程で徐々に整然さを緩めるという工夫をすることで、上手く解くことができました。
当社では、技術向上の観点から社員に対して定期的なコンテストへの参加を推奨しております。今後もコンテストを通して得られた知見を実際の問題にフィードバックし、真に現場で使い続けられるAI開発に努めてまいります。
※ 井上はアルバイトとしてALGO ARTISに所属しています